So-net無料ブログ作成

PistolsよりもP.I.L. [音楽]

1001912408_104.jpg

国立のDISK UNIONで見つけてしまった。Public Image Limitedの“METAL BOX”、缶入り12インチ×3枚構成のオリジナル。Public Image LimitedはJohnny RottenことJohn LydonがSEX PISTOLS脱退後に結成したバンド。PUNKの中心的存在として崇められているSEX PISTOLSについての印象は、“完成度の高い初期衝動”といった感じ。既成概念をぶちこわした、なんて大げさに語られる事も多いようだが、それほど大それた物ではないと思う。60年代英国のビートバンドや70年代のパブロックバンド達からの影響が感じられ、そこから大きくはみ出す程の音楽性は感じられない。歌詞やビジュアルの当時にしては過激なイメージから、またマルコム・マクラーレンという有能(?)なプロデューサーの演出、また、Sid Viciousの存在とその死などの要素によって伝説が拡大していったという面は否定できないだろう。

そんなPISTOLSと比較すると、Public Image Limitedの方が遥かに既成概念からは逸脱した音楽性を持っていると言えると思う。楽器構成こそオーソドックスな物であるが、所謂それまでの“ロック”的なスタイルとは距離を置いた、真にオリジナルなスタイルを持っている。

いまだにPISTOLSに過大な幻想を抱いている人たちは、イギリスでバターのCMなんかに出演しているJohn Lydon氏を見て嘆いたりしているようだが、自分にはJohn Lydon氏がそんな嘆きをあざ笑い、神格化されてしまった自分自身のイメージを壊していくのを楽しんでいるように感じられてならない。特に90年代後半以降のJohn Lydon氏といったら、コメディアン的な才能を開花させたり、“ロックは死んだ”なんて言って解散させたPISTOLSを数度再結成させたりなど、偏り、祭り上げられてしまった自ら、そしてSEX PISTOLSのイメージをひたすら引きずり降ろそうとしているとしか思えない活動をしているようだ。

レコードコレクターズ誌ではPISTOLSの“勝手にしやがれ(Never Mind the Bollocks)”が音楽ライターが選ぶ70年代ロックのアルバムベスト1に選ばれたようだが、その後のJohn Lydonの活動を抜きにして、SEX PISTOLSのみを過大評価するべきではないと思う。僕にとっては、“METAL BOX”こそがパッケージも含めてJohn Lydonの最高到達点。


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

あまの

大人買いですね。
「PiL」懐かしすぎてピンときませんでした(笑)
ロゴみて記憶がよみがえってきました。
去年のサマソニにSEX PISTOLS来ていましたね。
by あまの (2009-03-08 22:58) 

hara_taka

友人に教えてもらって、中古で激安のマリア・ヒタの2ndアルバムを買いに行って出会ってしまいました…いや、今聴いても新しいです!ベーシストだったJAH WOBBLEのソロプロジェクトもかなり良いですよ。P.I.L.も彼の脱退後は別のバンドになってしまいました。初期のP.I.L.は彼の存在がかなり大きかったんですね。

サマソニにも来てたんですね。個人的にはSTONE ROSESの再結成話が気になってしまいます。
by hara_taka (2009-03-09 23:01) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0