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現在過去未来 [日記]

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最近の店内から。黄色のグラデーション、カゼルの木彫、モダンな照明と古いミシン。

最近考えていた事。現在と過去と未来について。どうしてもそれらを切り離して考えがちだけど、当たり前の事ながら全ては繋がっている。

古くなっても魅力を失わない物ってどういう物だろう、とその条件を考えていると、その時代に対して真摯に向き合っている、という要素がある事に気づく。新しいデザインは技術の進化に伴って生じる。新しい技術、新しい材料、新しい構造、新しい技法により、その時代になって始めて可能になった「形」や「感触」が産まれる。それは何の為か?良いデザイン、良い品質の物を価格を下げる事でより多くの人々に提供するためであったり、(主に)重力による形状の制約から自由になるため、古い価値観から解放され、より多くの自由を得るため。つまりその時代なりの悩み事にしっかり向き合い、その問題に対する解決策の提案が(企業の販売促進という意味合い以上の社会的意味を持つ)新しいデザイン、新しい表現であった。そしてそういった、時代に真摯に向き合ったデザインや表現はいつの時代でも普遍的な魅力を放ち続けるのだと思う。

古い物で商売をしていると、ついつい古い物が「善」で新しい物は「悪」である、という単純な二項対立的思考に囚われそうになる。新しい物なんてもう必要ではないんじゃないか?なんて思ったり。でも、そんな訳は無い。将来のクラシックたりうる物は、今の時代に真摯に向き合って産まれてきた物だ。昔産まれた物も、今産まれている物も、将来産まれるであろう物も、そういう意味では同じ価値を持つ物として評価すべきだ。ただ、今の時代の世界に共通の大きな悩み事が曖昧であり、価値観も正義も多様化しており、「新しい」デザインや表現や物が背負うべき役割が不透明で不明瞭で、商売のネタ以上の意味合いを見出し辛いという事はあるかもしれない。でも、大きな物語が崩壊し、善と悪とは実は複雑に絡み合っている事が明らかになり、インターネットが普及し、人口ピラミッドが逆三角形型になっていく、そんな今の時代にしか、今の時代だからこそ産まれる物や表現は間違い無くある筈だ。過去から未来へと繋がる大きな流れの中のこの一瞬の中から。

そんな前提で世の中を見渡してみると、新しい音や表現がすっと心に入ってくるのを感じる。若い人の生み出す物、年を経た者が今だからこそ作り出せるもの。それぞれを曇りのない眼でしっかり見ること。今この時に真摯に向き合うことが出来なければ、過去にも、未来にも誠実に向き合う事なんて出来ないのだろう。

歴史になるとは今と未来の為に生きること。未来を生きるとは過去と現在をつなぐこと、今を生きるとは過去と未来に誠実であること。
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