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「年頭に」2013年版 [日記]

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また新しい年が始まりました。当たり前といえば当たり前ですが。でもこうして数字が更新されていくというのも悪くないな、と思います。その都度改めて何かを考えたり思ったり誓ったりしながら、ともすると淡々と流れて行くだけの日々が、何かを書き換えながら流れてゆく…。

というわけで、今年も年頭に少し改まってみたいと思います。40代なりに。

去年の後半から、また新しい音楽を聴く事が楽しくなって来た。きっかけはこの2つのサイト。INDIE NATIVEさんと、Eejit Recordsさん。また、とある音楽雑誌の特集で、ここ最近の日本語ラップやブルックリンの新しい幾つかのバンドに接する機会があった事も大きかった。きっかけを掴んで、色々な新しい音表現にきちんと向き合ってみるとこれがとても面白い!聴くきっかけが無かったり、聴かず嫌いなだけだったな、と若干反省したりもしていた。まだ評価の定まっていない、新しい表現に接する機会はインターネット社会である現在の方がかつてよりも確実にハードルは下がっているはずだ。しかも無料でそれらを見聞き出来る機会も多い。そんな機会を逃す手は無い!とばかりに、新しい音楽家たちとの出会いを楽しんでいる。相当楽しんでいる。

もちろんガイドとしてのメディアの役割は大きい。しかし、もはや大手のメディアに出来る事はどんどん少なくなって来ているような気もする。ある程度の数字(売上)を確保する為に、人口の多い世代の顔色を窺った編集や構成、無用で未知な世界への冒険を促すのではなく鉄板的な定番品を中心とした提案…。でも、そんな時代だけど、今の時代だからこそ得られるわくわくやどきどきがあるのは確かだ。今の時代で無ければ、インターネット経由で知ったトロントの女性アーティストのちょっとおかしな動画や音世界に酔ったり、ウェールズの地方都市のバンドのアルバムをダウンロードして面白がることは出来なかっただろう。自分たちで勝手にやっている者達に接して自分で勝手に楽しめる要素は格段に広がっている。

とはいえ、それらのバンドやアーティストたちが思いっきり革新的だったりする訳でもない、というのも事実だ。かつて存在したオリジネイター(と思われている人)たちの、ある意味再編集や再解釈どまりかもしれない。しかし、だからといって「所詮アレのナニじゃん。」とか、「新しさは無いね。。。」なんて斜に構える事はしたくない。だいたい、表現なんて、どの時代でもほとんどその繰り返しだ。それでも真剣に向き合えば、その彼や彼女らにしか出せない要素がしっかり存在している事に気付かされる。こちら側の向き合う角度が斜めなだけなのだと思う。「今だからこそ」の表現は、思った以上にそこかしこに転がっている。放っておく手は無い。

なんにせよ、自分が好きな世界に囲まれているのは心地よくて楽だ。だし、年を経るに従ってそういう傾向は強まっていくのかもしれない。でも、この世界はまだ残念ながら問題だらけのままだ。問題だらけなのにさらに新しい難問が次々と現れる。つまり、世界はどんどん更新していかれなければならないわけだ。より、少しでもましな世界に向けて。それなのにいつまでも今までと同じ価値観で世界を見つめていていい訳が無い。世界を少しでも更新する為には、まずは自分自身を更新し続けなくてなはならないはずだ。20代の投票率が低いと嘆いたり、若者の政治意識が低いと嘆くよりも、まずは既存の価値観のままフリーズしている自分のOSのバージョンを上げた方がいい(選挙における20代の投票率の低さを嘆く人の多くは、彼らが投票に行けば自分が支持する政治家や政党が当選するという都合のいい希望的観測に捕らわれているような気がする)。その為には新しい表現にもきちんと誠実に向き合う事も大切だろうと思う。

そこでもう少し突っ込んで考えてみる。そうは言っても、この人口構成と経済状況、どうしても若い世代よりも、上の世代の方が有利だ。人口も多いし経済力もある。そんな時代の次の世代の事を思うと、彼らに対する誠意として、新しい世代の表現にも積極的に接したいとも思うのだ。特に、年長者の顔色をやご機嫌を伺う事なく、勝手気ままに好きにやっている者達の表現を。そして逆に、こちらも次世代の顔色やご機嫌を伺う事なく、やるべき事をやる。大事なのは、斜に構えずに、まじめに正面から向き合い、やるべき事は何かという事を常に考え続け、自分自身にも問いかけ続ける事。それが真にリスペクトするという事だ。

それは何も世代の話だけではない。自分の知らぬ世界の理解しがたい他者の事を、「敵」や「悪」と断定する事なく、たとえ相手が政治家でも官僚でも社長でも若者でも大企業でも個人商店でも有名人でも無名の人でも、過大評価や過小評価を極力避け、ひたすら真っ当に評価する事。そんな事をきちんと出来たらいいな、と思う。世界を更新する為にはそれしか無い。あの党が与党になればとか、あの人が総理になればとか、あいつがいなくなればとか、とにかく、自分が好きな物や支持する考え方や主義主張で世界が埋め尽くされれば世の中は平和で素晴らしい世界になる、なんてそんな考えは、少なくとも今の日本では即刻捨てるべきだと思う。異論を許さぬ空気こそが最も危険な空気だ。

長くなり過ぎた。この辺でそろそろ終わりにします。

普段接している小さな世界をよりよくしていくという事も、世の中を少しでも良くしたいと願う事も、基本的には同じ線の上にある。自分が好きな物だけに囲まれた自分に都合のいい世の中を目指すのではなく、異質な他者をどこまでこちらが理解し、面白がれるか、そんな事を考えながら2013年を過ごしていきたいと思います。古い物を見るように新しい物を見、新しい物を見るように、古い物を見ながら。そんな心構えで。

どうぞこの1年もよろしくお願い致します。

古道具 LET'EM IN 原
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